法教育委員会 2018年(平成30年)度

委員長 和田  篤 副委員長 戸村 祥子
上岡 勇介

1 委員会の設置目的

法務省に設置された法教育研究会がとりまとめた報告書によれば、法教育とは、「個人の尊厳や法の支配などの憲法及び法の基本原理を十分に理解させ、自律的かつ責任ある主体として、自由で公正な社会の運営に参加するために必要な資質や能力を養い、また、法が日常生活において身近なものであることを理解させ、日常生活においても十分な法意識を持って行動し、法を主体的に利用できる力を養う」こととされています。

さらに高等学校では次期学習指導要領により、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを踏まえ、政治参加意識を育む「公共」が必修化されることになっており、主権者教育の重要性はますます高まっています。

平成18年4月から活動を開始した当委員会は、これを受けて、特に子どもたちに法や司法制度の基礎にある考え方(自由、公正、正義等)を理解してもらい、法的なものの「見方・考え方」を身につけてもらうために、以下のような活動を行っています。

2 無料出張講義、裁判傍聴会の実施

学校から依頼を受け、裁判制度や弁護士の仕事内容の紹介、ルール作りやネットトラブル、いじめ予防等のテーマの指定を受けて、弁護士を派遣して講義を行っております。

当委員会では平成28年度から日弁連のパイロット事業として出張講義を行っており、昨年度は県内の小・中・高校等合わせて14校、37クラスで出張講義を実施しました。

また、依頼に応じて裁判傍聴会等も随時実施しており、上記の設置目的の実現を図るとともに、弁護士をより身近に感じていただくように事業を進めて参ります。

3 ジュニアロースクール

当委員会は平成22年度より、高校生を対象にした「和歌山ジュニアロースクール」を裁判所、検察庁との共催により開催しております。第2回以降は夏休み期間中に実施されています。当会会員が被告人や弁護人、検察官等を演じて模擬裁判を行い、高校生が裁判員となって被告人が有罪か無罪か等を判断してもらうという企画です。高校生の皆さんには、裁判員裁判の雰囲気を体験してもらうとともに、裁判官、検察官、弁護士の仕事や役割についても理解を深めていただき、例年ご好評を頂いております。

4 高校生模擬裁判選手権

毎年夏季に日弁連が主催する高校生模擬裁判選手権が開催されます。参加する高校生が検察官または弁護人となって模擬裁判を行うものであり、ジュニアロースクールよりも、参加者が主体的に考え、表現する力が必要となります。平成27年度から和歌山県内の高校も出場しており、当委員会から弁護士を派遣して支援しております。

5 まとめ

法教育の普及・促進に向けて、法が皆様にとってより身近なものと感じていただけるよう、より多くの方々にこれらのプログラムをご利用いただければと思っております。