5 先物取引

Q.先物取引について余り詳しくないのですが、取引をしても大丈夫ですか。

A.先物取引は概ねハイリスクな取引であり、上手くいけば大きな利益が出る反面、失敗すれば莫大な損害が出る可能性があります。
ですので、取引の仕組みが理解できていない、取引をした経験がない等の消費者が安易に先物取引に手を出すことは避けるべきです。

Q.業者が「言うとおりにすれば大丈夫。」、「絶対儲かる。」と言いますが、それでも先物取引を行うべきではないですか。

A.業者に取引を一任する一任売買や、取引の実態を理解せずに業者の言いなりに取引をする実質的一任売買、業者が「絶対○○。」という断定的判断を提供することは違法の疑いがあります。
先物取引は莫大な損害が出る可能性がありますので、業者の言うままに取引を開始することは避けるべきです。

Q.業者から電話で先物取引を執拗に勧誘されて困っています。一度業者と会って断ろうと考えているのですが大丈夫ですか。

A.先物取引の契約は、まず、電話で勧誘がされ、その後、業者に会って契約をする場合が多いようです。
その場合、業者は言葉巧みな説明や執拗な勧誘等により、断り切れず契約をしてしまうケースが多くあります。
ですので、安易に業者に会うことは避けるべきです。
あなたに、先物取引の知識と資金が十分にあり、勧誘前から先物取引を行おうと考えていた等の特別な事情がない限り、はっきりと電話で業者の勧誘を断って下さい。
そして、断っても、業者から再度の勧誘を受けた場合、そのような勧誘行為は法律で禁止されていますので、その旨を業者に伝えるとよいでしょう。

Q.年金生活をしている祖母が何時の間にか先物取引をして、業者から損害が出ていると言われております。どうすればよいですか。

A.知識が不十分な人、判断が十分に出来ない人、年金生活者等余剰資金がない人等への先物取引の勧誘や契約は違法となる場合があります。詳しくは弁護士会までご相談下さい。

Q.売買の指示を出していないのに業者に勝手に取引をされて困っています。どうすればよいでしょうか。

A.先物取引は概ねハイリスクな取引であり、損失が出た場合、顧客がその損失を負担することになります。
ですので、取引は顧客の意思に基づいて行われる必要がありますので、まずは、業者に勝手な取引を辞めさせる必要があります。詳しくは弁護士会までご相談下さい。

Q.業者の対応に不信感を持っており、取引を終了すると業者に言いましたが、業者は様々な理由をつけて取引を終了しません。
どのようにすればよいですか。

A.まずは、できるだけ早く取引をやめることが大切です。業者に対して電話で一方的に「やめる。」と仕切指示を伝えて電話を切る(出来る限り録音をしておく)、FAXや郵便で仕切指示をするという方法があります。詳しくは弁護士会までご相談下さい。