憲法委員会

委員長 由良 登信 副委員長 芝野 友樹
藤田 隼輝

1 委員会設置経緯と目的

当委員会は、平成18年7月、「日本国憲法の定める国民主権、平和主義、基本的人権の擁護及び民主主義の理念の実現のため、憲法問題全般につき、調査、研究、啓発及び具体的方策の立案をなし、これに基づき、会長の承認を得て、適切な措置をとることを目的」として設置されました。

2 これまでに当委員会が関与した主な活動

憲法改正手続法制や秘密保全法に関する意見書・会長声明等の発出、地元ラジオ局への「憲法を考える」というテーマの番組提供や、平和主義・地球環境問題・貧困問題・特定秘密保護法案・集団的自衛権、憲法に自衛隊を明文で書き込む改憲論などをテーマとする市民集会の開催、安全保障関連法案に反対する集会と街宣パレードなど、様々な活動を行ってきました。

令和元年度は、自由民主党、国民民主党、立憲民主党、日本共産党、公明党、日本維新の会にそれぞれ所属の和歌山県議会議員にパネラーをお願いしてパネルディスカッション「憲法について考える」を開催し、約160名の市民の皆様にご参加いただきました。

令和2年度は、「憲法に緊急事態条項は必要なのか」というテーマで長岡徹教授の講演ビデオを上映する学習会の開催と「日本学術会議会員任命拒否に対する会長声明」の検討・提案を行いました。

令和3年度はZOOMによるオンライン配信の方法で「市民公開学習会『重要土地等調査規制法』施行による県民生活への影響を考える」を開催し、「ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、即時撤退等を求める会長声明」と「岡口基一裁判官に対する罷免の訴追に関する会長声明」を検討・提案をしました。

令和4年度は、10月に市民集会「憲法に緊急事態条項を新設する憲法改正について考える」を開催し、「『敵基地攻撃能力』ないし『反撃能力』の保有に反対する会長声明」を検討・提案し、令和5年3月に発出されました。

3 今後の活動

現在、衆議院と参議院の憲法審査会が動き出していて、憲法改正案のとりまとめと国会の発議がスケジュールにのぼってくる日が近いように思われます。

当委員会は、本年度も立憲主義と日本国憲法の掲げる国民主権、平和主義、基本的人権の擁護のために調査と市民への啓発活動等の取り組みをしてゆきます。