両性の平等に関する委員会
| 委員長 | 戸村 祥子 | 副委員長 | 足立 聖子 岩橋 幸誠 |
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1 委員会の設置目的
両性の平等を実現するために活動を行うことを目的とし、社会における両性の平等の実現状況、現行法制に関する調査及び研究をするほか、国、地方公共団体、その他の関係団体と両性の平等実現のための連絡協議活動を行う委員会です。
なお、令和5年6月23日に「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」が公布・施行されました。多様な性の在り方に対する国民の理解が求められるようになってきている今、当委員会の名称等についても改めることを検討中です。
2 活動実績
(1) シンポジウムの開催
平成28年11月15日、日本弁護士連合会の「養育費・婚姻費用の簡易な算定方式・算定表に関する提言」を受け、当会では他の単位会に先駆けて、平成28年12月3日、「シングルマザーの権利擁護~養育費算定表の問題点と履行確保の方策について~」という標題でシンポジウムを行いました。
講師として、日本弁護士連合会両性の平等に関する委員会副委員長の竹下博將氏をお招きし、新しい算定方式についてご解説いただきました。また、和歌山県子ども未来課家庭福祉班長の木村高秀氏から和歌山県におけるひとり親家庭の実情等についてご講演いただき、あらためてひとり親家庭の窮状等について、理解を深めることができました。
(2) 男女共同参画推進本部体制構築のための全国キャラバン開催
平成30年6月27日、和歌山弁護士会館で、「男女共同参画推進体制構築のための全国キャラバン」が行われました。女性会員の増加及び継続就業、会務参加への配慮、日弁連や各弁護士会における政策・方針決定過程への女性会員の参画拡大といった観点から、各弁護士会の取組について報告がなされるとともに、「育児中の会務参加(保育制度等)について」「育児期間中の会費免除に関する規定の一部改正について」「性差別・セクハラ防止規則の実効性確保のための方策について」というテーマで活発な意見交換が行われました。
(3) 改正DV防止法についての会内研修の実施
令和5年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」、いわゆるDV防止法が改正され、令和6年4月1日より施行されています。接近禁止命令等の発令対象が「自由、名誉又は財産に対する脅迫により心身に重大な危害を受けるおそれが大きいとき」にも拡大され、保護命令の種類の拡大、保護命令の有効期間の伸長など、全体的に保護命令制度が拡充されたことに伴い、令和6年10月25日に会員向け研修を行いました。
(4) 市民講座「選択的夫婦別姓と同性婚について考える」の開催
昨年2月14日、東京都立大学の木村草太教授を招いて、憲法委員会と共催で市民講座「選択的夫婦別姓と同性婚について考える」を開催しました。選択夫婦別姓については国会でも議論がなされており、また同性婚訴訟については高裁で相次いで違憲判決が出されたこともあって、和歌山城ホールの会場がいっぱいになる約100名もの参加がありました。
これまでの日本における制度の変遷を踏まえて、そもそも憲法24条にいう「婚姻」とはなにか、婚姻成立のために必要とされる「合意」とは何についての合意なのか、という問題提起に始まり、各訴訟の論点や顛末等に触れつつ同性婚を認めるとして、果たして現在の婚姻制度と別制度による対応で本当に充分なのか、また別姓婚を認めたとしても通称使用の需要は依然として残るのではないか、といった幅広い視点から非常に分かりやすくご講義いただきました。
詳細については市民講座についての別稿をご覧ください。
(5) 男女共同企画参画週間によせて
毎年6月ころに「女性の権利ホットライン」を実施し、当会所属の女性弁護士が中心となって対応しています。
昨今、LGBTの問題などもクローズアップされてきており、当会でも会員向けの研修を行いました。今後は当会においても、LGBTに関する相談体制を構築していくことを検討しています。
3 今後の活動予定
選択的夫婦別姓制度の問題も同性婚の問題も、今まさに過渡期に来ていると思われます。今後も国会や世論の動向を注視し、必要に応じて議会等への働きかけを行っていきたいと思います。
また、共同親権制度の導入等を内容とする民法等の一部を改正する法律(令和6年法律第33号)が令和6年5月17日に成立し、本年4月1日から施行されています。適切に法律相談において助言等ができるよう、会員向け研修の実施について,今後検討する必要性があると考えています。

